カセットテープ,ビデオテープと云ったテープメディアが,21世紀にも存在するなんてことは考えもしなかった。テープメディアは今世紀中には滅びて,過去の遺物になる,みんながそう思っていた,のだが。
ラスベガスで開催されているコンシューマー・エレクトロニクス・ショーで,DVDは「ミレニアムのメディア」としてブレイクしている。今年,DVDタイトルはビデオの半分の売り上げを生むことが予想されており,それにつれてファイヤーワイヤー・インターフェースを付けた,プレーヤー,レコーダーが多く出品されている。
アナログレコードがCDに置き換えられていったように,ビデオテープはDVDへの道筋を確かにしている。と,云いたいものの,これがなんでか地味にしか進んでいない。DVDの話が出始めたころなど,今世紀中にビデオテープを全部食ってしまうだろうとも云われていたのに…。発売されるタイトルが,「ビデオ,LD」から「ビデオ,DVD」に置き変わってきているのも確かだが,今だビデオテープは,ムーピーメディアとして首位だったりなんかりする。
使用するほどに消耗・損耗していくし,目的の個所を探すのに,すべての_単位_を送らなければいけない(スキップできない)。そんなテープは,メディアとしては前時代的な印象を拭えない。テープメディアは滅びの道をたどる一方,のはずだった。でも,残っている。新世紀まで持ちこたえそうだ。なぜなんだ(?_?)。不思議なエントロピーに支えられて,ビデオはDVDを抑止し続けている,いい悪いは別にしてね。
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